ニコンの大口径望遠ズームレンズ「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S II」は、70mmから200mmまでを開放F値2.8一定でカバーする、フルサイズ/FXフォーマット対応のZマウントレンズです。
旧型の「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」から、軽量化、AF、近接撮影性能などが更新されています。この記事では、ニコン公式情報で確認できる変更点を整理します。
最初に確認したい主な変更点
- 質量は約998g(三脚座リング、保護カバーを除く)
- 旧型から約26%軽量化
- ニコンの測定条件でAF速度は約3.5倍
- ズーミング中のAF追従性能は約40%向上
- 最短撮影距離は広角端0.38m、望遠端0.8m
- 2026年4月24日発売、価格はオープンプライス
約3.5倍や約40%というAFの比較値は、ニコンの測定基準と対応条件に基づく公表値です。すべてのカメラ、被写体、撮影環境で同じ差を保証するものではありません。
最大の変化は約998gへの軽量化
ニコンの公式発表によると、新型の質量は約998gです。この数値は三脚座リングと保護カバーを除いた状態で、旧型から約26%軽量化されています。
70-200mm F2.8クラスは、スポーツ、イベント、人物、舞台など幅広い撮影で使われる一方、長時間の手持ち撮影や持ち運びでは重量が負担になりやすいレンズです。そのため、軽量化はカタログ上の数字だけでなく、撮影時の取り回しにも関係する変更点と考えられます。
ただし、実際に持ち運ぶ総重量はカメラ本体、三脚座、フード、フィルターなどを含めて考える必要があります。購入前には、普段使用する構成全体の重さで比較するのが現実的です。
AF駆動系にはシルキースウィフトVCMを採用
新型は、ニコン独自のシルキースウィフトVCMを採用したマルチフォーカス方式を搭載しています。公式発表では、高速で高精度、かつ静粛なAFを実現したと説明されています。
旧型との比較では、EXPEED 7搭載カメラとの組み合わせなどニコン所定の条件で、AF速度が約3.5倍、ズーミング中のAF追従性能が約40%向上したとされています。
スポーツや動物など動きのある被写体では、ズーム操作中の追従性能は重要です。一方で、実際の合焦性能は使用するカメラ、ファームウェア、被写体、明るさ、AF設定にも左右されます。数値は判断材料の一つとして扱い、対応条件も確認しましょう。
近接撮影性能も確認したい
最短撮影距離は広角端で0.38m、望遠端で0.8mです。最大撮影倍率は広角端0.3倍、望遠端0.25倍と公表されています。
望遠ズームは遠くの被写体だけでなく、花、小物、料理、人物のディテールなどを大きく写したい場面にも使われます。被写体に近づけることは、撮影できる構図の幅につながります。
内部ズーム方式とテレコンバーター対応
新型はズーム操作で鏡筒の全長が変わらない内部ズーム方式です。重心の変化を抑えやすく、手持ち撮影やジンバルを使う動画撮影でも構成を保ちやすい点が特徴です。
「Z TELECONVERTER TC-1.4x」と「Z TELECONVERTER TC-2.0x」にも対応します。遠距離の被写体を撮影する可能性がある場合は、テレコンバーター使用時の焦点距離、開放F値、AF条件も含めて検討するとよいでしょう。
新規購入と旧型からの買い替えで判断は異なる
新規で購入を検討する場合
70-200mmとF2.8が自分の撮影に必要かを最初に確認しましょう。スポーツ、舞台、人物、イベントなどでは有力な選択肢ですが、旅行や日常撮影が中心なら、より軽い望遠ズームで十分な場合もあります。
旧型から買い替える場合
軽量化、AF、近接撮影性能が、自分の撮影でどの程度メリットになるかが判断の中心です。旧型の描写やAFに不満がなく、重量も問題になっていない場合は、実売価格と売却価格を含めて慎重に比較する必要があります。
購入前のチェック項目
- 使用中のカメラが必要な機能と最新ファームウェアに対応しているか
- 本体、三脚座、フードを含む総重量
- 最短撮影距離と最大撮影倍率が用途に合うか
- テレコンバーターを使用する予定があるか
- 販売店の実売価格、在庫、保証内容
まとめ
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S IIは、約998gへの軽量化とAF駆動系の刷新が大きな変更点です。近接撮影性能や内部ズーム方式も含め、手持ち撮影、動体撮影、動画撮影での取り回しを重視する人にとって検討価値のある更新といえます。
一方、AFの比較値にはニコン所定の条件があります。購入前には最新の製品情報、対応カメラ、ファームウェア、実売価格を確認してください。