EOS Rシリーズに軽い単焦点レンズを追加するなら、RF28mm F2.8 STMとRF50mm F1.8 STMは用途が異なります。前者は広角・薄型、後者は標準画角・F1.8の開放値が軸です。ここではキヤノンの公表仕様に基づいて比較します。実機撮影による画質評価ではありません。
アイキャッチは概念イラストで、実製品の外観や描写を再現したものではありません。
主要仕様の比較
| 項目 | RF28mm F2.8 STM | RF50mm F1.8 STM |
|---|---|---|
| 焦点距離・開放F値 | 28mm・F2.8 | 50mm・F1.8 |
| 質量 | 約120g | 約160g |
| 長さ | 約24.7mm(収納時) | 約40.5mm |
| 最短撮影距離 | 0.23m | 0.30m |
| 最大撮影倍率 | 0.17倍 | 0.25倍 |
| フィルター径 | 55mm | 43mm |
最大撮影倍率は50mm側が高く、最短撮影距離は28mm側が短いため、距離の数字だけで『どちらが大きく写るか』は決められません。また、RF28mmの長さは収納時の公称値です。
街歩きや室内の広さを残すなら28mm
フルサイズ機で28mmは広角です。狭い室内や街角など、被写体と周囲の環境を同時に入れたい場面に向きます。キヤノンはRF28mmをRFレンズ初のパンケーキレンズとして紹介し、質量約120g、収納時長さ約24.7mmとしています。携行性を重視する場合に魅力ですが、広角では画面周辺の整理が必要です。人物を画面端に置くと遠近感が強調されることもあるため、構図を確認しましょう。
被写体を切り取り、開放F値を重視するなら50mm
50mmはフルサイズで標準画角。28mmより狭い範囲を切り取りやすく、F1.8はF2.8より大きい開口を選べます。ただし、背景のぼけ量は焦点距離・撮影距離・背景との距離にも左右され、F値だけで結果は決まりません。公式の最大撮影倍率は0.25倍で、28mmの0.17倍より大きく写せます。一方、狭い室内では後ろへ下がれず構図が窮屈になる可能性があります。
APS-C機では何が変わるか
キヤノンはRF28mmをAPS-C機で35mm判換算約45mm相当の画角と案内しています。RF50mmは同様の換算で約80mm相当となり、室内の常用標準としては狭めです。換算値は『写る範囲』の目安であり、レンズの実際の焦点距離やF値そのものが変わるわけではありません。EOS R50などで一本目を選ぶなら、カメラ本体のセンサーサイズを先に確認しましょう。センサーサイズの基礎はフルサイズとAPS-Cの比較に整理しています。
選び方の結論
- フルサイズ機で街歩きや室内を広めに撮り、携行時の薄さを重視:RF28mm。
- フルサイズ機で被写体を絞り、F1.8や0.25倍の近接性能を重視:RF50mm。
- APS-C機で日常の標準画角に近い一本:まずRF28mmを検討。RF50mmは狭めの画角を意図して選ぶ。
ボディ内・レンズ内の手ブレ補正、撮影距離、店頭価格、在庫も確認してください。両レンズの公式仕様ページを購入前に再確認するのが安全です。

