ニコンZマウントの標準単焦点を探すと、「NIKKOR Z 50mm f/1.4」と「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」が候補になります。数字だけならf/1.4が明るい一方、f/1.8 SはS-Lineに属し、EDレンズやナノクリスタルコートを採用しています。この記事は2026年10月16日に確認したニコン公式仕様に基づく比較です。両レンズを実際に撮影したレビューではなく、解像力やボケの好みを断定しません。
アイキャッチは架空のレンズを描いた概念イラストで、実製品写真ではありません。
結論:開放f/1.4を使う目的があるか
暗めの環境でシャッター速度やISO感度の選択幅を少し広げたい、開放f/1.4の表現を試したいなら50mm f/1.4が候補です。一方、f/1.8 SはEDレンズ2枚、非球面レンズ2枚、ナノクリスタルコートを公式仕様に明記します。光学設計を重視する人は、ニコンの公式撮影サンプルを原寸で見比べることが大切です。f値だけで画質の優劣を決めることはできません。
公式仕様比較
| 項目 | 50mm f/1.4 | 50mm f/1.8 S |
|---|---|---|
| 焦点距離・マウント | 50mm、Zマウント | 50mm、Zマウント |
| 開放F値 | f/1.4 | f/1.8 |
| 最小絞り | f/16 | f/16 |
| レンズ構成 | 7群10枚、非球面1枚 | 9群12枚、ED2枚・非球面2枚、ナノクリスタルコート |
| 最短撮影距離 | 0.37m | 0.40m |
| 最大撮影倍率 | 0.17倍 | 0.15倍 |
| 絞り羽根 | 9枚、円形絞り | 9枚、円形絞り |
| フィルター径 | 62mm | 62mm |
| 全長 | 約86.5mm | 約86.5mm |
| 質量 | 約420g | 約415g |
公式仕様では両者の全長とフィルター径が同じで、質量差は約5gです。最短撮影距離はf/1.4が3cm短く、最大撮影倍率も0.02倍大きいものの、どちらもマクロレンズではありません。近接撮影を主目的にするなら専用マクロレンズも候補に入れてください。
f/1.4が向く撮影
開放f/1.4はf/1.8より多くの光を取り込める設定です。ただし、開放で撮れば常に良い写真になるわけではありません。被写界深度が浅くなる場面では、人物の目など狙った箇所へのピントを優先します。ボケの形や逆光耐性は、公式の仕様表だけでは比較できません。ニコンの公開サンプルを確認し、可能なら店頭で同じボディを使って撮影してください。
f/1.8 Sが向く選び方
S-Lineの光学設計やナノクリスタルコートを重視するならf/1.8 Sを検討できます。ただし「S-Lineだから必ず自分にとって優れた描写」とは限りません。使いたい絞り値と撮影条件に近い公式サンプルを比較し、描写の差に価値を感じるかを判断しましょう。フィルター径が共通なので、手持ちの62mmフィルターを活用できる可能性もありますが、フィルター枠の厚さやケラレは別途確認してください。
購入前に確認すること
- フルサイズ機では50mm、DX機では約75mm相当の画角になるため、使用ボディと撮影距離を先に確認する。
- 人物、室内、スナップなど想定する場面で、f/1.4が本当に必要か整理する。
- 公式撮影サンプルは撮影条件も読み、異なる写真だけを見てレンズ性能を断定しない。
- 価格、在庫、保証、付属フード、販売店の返品条件を購入直前に確認する。
画角そのものを迷っている場合は、当サイトの35mmと50mm単焦点の選び方も参考にしてください。

